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[プレスリリース] 分離膜を用いた工場排ガスからのCO2分離回収システムの開発・実証が NEDOによるグリーンイノベーション基金事業に採択されました

分離膜を用いた工場排ガスからのCO2分離回収システムの開発・実証が NEDOによるグリーンイノベーション基金事業に採択

住友化学株式会社(本社:東京都中央区、社長:岩田 圭一、以下「住友化学」)と株式会社OOYOO(読み:ウーユー、本社:京都市下京区、社長:桑原 真、以下「OOYOO」)は、このたび、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/CO2の分離回収等技術開発プロジェクト」に、両社が共同で取り組む「分離膜を用いた工場排ガス等からのCO2分離回収システムの開発」(以下、「本事業」)を応募し、研究開発項目「低圧・低濃度CO2分離回収の低コスト化技術開発・実証」の一つに採択されました。

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの利用や各種リサイクル技術の開発が進む一方、電力部門や産業部門の排ガスから CO2 を安価に分離回収する技術の必要性も、 今後より一層高まっていくと考えられています。火力発電所等の大規模排出源だけでなく、工場排ガス等の小〜中規模排出源向けに CO2 分離回収プロセスの導入を拡大していくためには、省スペースかつ省エネルギーなCO2 分離回収技術・システムを確立することが求められます。

本事業は、高性能な CO2 分離膜を用いて、工場のボイラー等から排出される燃焼排ガスから、安価に CO2 を分離回収するシステムの開発・実証を目指すものです。OOYOO は、膜技術に関する高い専門技術を最大限に活用し、高性能な分離膜および製膜プロセスの開発を行います。住友化学は、これまで培ってきた膜モジュールの組み立て加工や性能評価、および分離システムの設計に関する知見・技術を生かし、株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ(本社:京都市伏見区、社長:岡田 治)の協力も得ながら、工業化に向けた膜モジュールの開発や分離プロセスの設計および実証試験を行います。

住友化学は、経営として取り組む重要課題の一つに「環境分野への貢献」を掲げています。21年12月には、50 年カーボンニュートラルの実現に向けたグランドデザインを策定し、グループにおける GHG 排出量をゼロに近づける「責務」と、製品やソリューションを通じた社会の GHG 削減への「貢献」の両面からの取り組みを推進しています。

OOYOO は、持続可能な未来の実現のため、空気やさまざまなガスを分離・精製する高機能膜の開発を進めています。本事業を通して、将来的には大規模プラントだけでなく、小〜中規模プラントの CO2 を分離回収するシステムの供給と普及を目指すことで、CO2 排出量の削減に貢献し、幅広いステークホルダーのカーボンニュートラルに取り組みます。

 

 

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